髪が伸びるのが早い人はハゲないの?じゃあ早い人と遅い人の違いは?

人によって髪の毛が伸びる早さは異なります。1ヶ月も経たないうちに髪の毛がもっさりとなって切りに行く人もいれば、1ヶ月くらいじゃぜんぜんと思っている方もおります。

よく、髪が伸びるのが早い人はハゲないって言われたりしますがそれは本当なのか、将又単なる噂なのか調べてみました。

髪はなぜ伸びる?

髪の毛の成分はほとんどタンパク質からなっており、その他は水分や油分となっております。これは肌や爪と同じような成分で死んだ細胞が角質化されたものとなります。髪の毛は1つの毛穴から2本~3本ほど生えており、毛根にある毛母細胞で細胞分裂を行った後角質化され髪の毛となって徐々に伸びていきます。

体全体を覆う皮膚にはターンオーバーというものがあります。これは皮膚が新しく生まれ変わる周期で1サイクルは約28日~56日程度と場所によって異なります。新しく生まれた皮膚は徐々に外側へ追いやられ最終的に角質化され垢となって剥がれ落ちます。

髪の毛も皮膚と同じような構造ですので、ターンオーバーのような髪の毛のヘアサイクルというものがあります。髪の毛は毛母細胞で作られ徐々に伸びていきます。伸びている間は成長期と言い、髪の毛が抜け落ちる前のほとんどはこの成長期で4年~6年続きます。

その後髪の毛の成長が止まる退行期が2週間~3週間ほどあり、徐々に毛母細胞から髪の毛が離れていきます。毛母細胞から離れ抜け落ちるまでの数か月ほどは休止期となり、この休止期の間に毛母細胞では新しい髪の毛を生やす準備を行っており、この新しい髪の毛が伸びてくることで休止期の髪の毛が押され自然に抜け落ちていきます。

髪の毛はヘアサイクルによって成長していきますが、毛母細胞での細胞分裂がどのくらい行っているかなどによって成長スピードは異なっていきます。

髪の毛はどのくらいの早さで伸びる?

1か月1cmほど伸びる髪の毛

髪の毛の伸びるスピードは1日でおよそ0.3mm~0.4mmほどですので1ヶ月で1cm前後となります。1日の伸びるスピードが遅い人を0.3cmとし、速い人を0.4cmとすると、1ヶ月で0.9cmと1.2cm3mmの差ですのであまり変わりはなさそうですが、1年にすると10.8cmと14.4cm3.6cmの差となります。

また、季節でも伸びるスピードは変わり、熱い夏のほうが伸びるスピードは速くなり、寒い冬は遅くなるようです。これは夏のほうが新陳代謝が活発になることで毛母細胞も活性化することで速く髪の毛が伸びるようです。

他の部位の毛の伸びる早さは?

ワキ毛

実は一番速く伸びる毛はワキ毛だそうです。ワキ毛は1日に0.4mm~0.5mm伸びることになりますが、成長期が半年ほどと短いため、どんだけ伸ばしても10cmほどで抜けてしまうこととなります。

陰毛

髪の毛と同じくらいのスピードで伸びるのが陰毛となります。陰毛の成長期は半年~1年ほどとなりますので、放っておくと結構な長さ・太さに成長することとなります。特に女性はワキ毛や陰毛は脱毛するなどの手入れを行いますが、髪の毛以上の速さで伸びるので処理が大変なのことが分かると思います。

すね毛・腕の毛

1日に0.2mmほどと髪の毛に比べて伸びるスピードは遅く成長期も短くなっております。また、腕の毛では成長期が3ヶ月前後、すね毛でm半年未満となるのでそれほど太く長く成長することはありません。

眉毛・まつ毛・ヒゲ

顔の一部から生える眉毛やまつ毛、ヒゲなどがありますが眉毛やまつ毛は成長が遅く1日0.2mmほどです。成長期も2ヶ月未満ほどですのであまり長く成長することはありません。一方、ヒゲは髪の毛と同じほどの1日0.3~0.4mm成長します。男性が毎日ヒゲを剃らなければいけないことも髪の毛と成長スピードが同じくらいの速さであるからだといえます。

伸びるのが早い人と遅い人の違いは?

髪の毛が伸びるには毛母細胞が細胞分裂を行うことで伸びていきますが、この細胞分裂が活発に行うことでより早く髪の毛が伸びることとなります。この細胞分裂を活性化させるには外部要因が大きく関わっていきます。

年齢

人は加齢に伴って新陳代謝がどんどんと落ちていきます。お肌が老化していくのと同じで髪の毛もパサつきやすくなるだけでなく伸びるスピードも遅くなりますので、若い人のほうが伸びるスピードは早くなります。

食事

人が大きく成長するためには食事は欠かせません。これは髪の毛も同じで毛母細胞にしっかりとした栄養を送り届けないと細胞分裂は活発に行われません。偏った食事ばかりしていると髪の毛の成長は遅くなり太い髪の毛も生えにくくなってしまいます。

⇒ハゲ・薄毛・抜け毛に効果のある食べ物、髪の毛が増える食品とは?

睡眠

睡眠不足は髪の毛の成長を抑制してしまいます。人は寝ているときに一番成長ホルモンを分泌させます。成長ホルモンはタンパク質の合成を促進させますので髪の毛の成長には欠かせません。特に深夜帯が最も多く分泌もされるので、睡眠はとっているが不規則な生活を行っている方もよくありません。

運動

運動不足が続いてしまうと細胞の代謝も悪くなってしまいます。また、睡眠時に多く分泌される成長ホルモンは運動時にも同程度分泌されます。

洗髪

皮脂が頭皮の脂などで詰まってしまうと毛根が大きく成長することができないため、細胞分裂が減少してしまいます。また、毛穴からは2~3本ほど髪の毛が生えておりますが、生える本数も減る原因となってしまいます。

⇒皆が意外と知らない『ハゲにならない為の正しい髪の洗い方』とは?

タバコ

煙草を吸うことで血管が細くなってしまいます。毛母細胞は毛細血管から栄養を受け取っておりますが、細くなった血管からは少ししか栄養をもらうことができなくなってしまいます。タバコを吸う方は運動能力が低下すると言われますが、毛母細胞の機能も低下することとなり髪の毛が伸びるのが遅くなってしまいます。

このように髪の毛が成長するスピードには外的要因によって変化することが沢山存在しております。この他内的要因としてホルモンの影響などもありますが、自身で改善することができる外的要因を行うことで髪の毛が伸びるスピードが速くすることは可能となります。

髪の毛の伸びる早さとハゲの関係

上記に記述したとおり、髪の毛の伸びるスピードが遅い方は髪の毛に「栄養が行き渡っていない状態」といえます。つまり、髪の毛の伸びるスピードが速い方は毛母細胞が活性化されていることにもなりますのでハゲにくいともいえます。逆に遅い方はハゲやすいともいえます。

ハゲといえば男性ホルモンの影響であるAGA(エージーエー)があります。男性のハゲのほとんどがAGAと言われているので、男性ホルモンの影響はとても大きいものとなります。女性が男性よりもハゲないのも男性よりも男性ホルモンの分泌量が少ないこともあります。そして、髪の毛の伸びる早さも、男性よりも女性の方が早いと言われております。

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